音楽教育の話

固定ド移動ド論争がありますが、
それについて少しだけ…。


固定ドを絶対悪かのごとく論破している方もいらっしゃる事に
とても驚いているのですが、
私個人の意見としては、どちらが良いとか正しいではなく
どちらでもいいぐらいにしか思えない
というのが正直なところです。




移動ドなら
音程の感覚は絶対音と変わりないはずなので
そのまま活かしたらいいですし、
新曲視唱では移動ドの方が便利そうだなとも思います。

また、移動ドの利点として
和声(和音)や音程感覚に優れていて
全てドレミファソラシ…に変換できることから
移調楽器の譜面や
アルト、テノール、ソプラノ各記号の譜面を
訓練なしで難無く読める というのがあるようです。


一方、


調判定するにはやはり固定ドの方が確実で
転調時や音一つの変化に鋭敏だったり、
24の各調に色を感じ取る人もいるのは
固定ドならではだと思います。



どちらも否定するものではないはずですが
固定ド偏向の日本の音楽教育に異議を唱えている人たちがいること、
海外の音大の中には移動ドでないと対応できない所もある、
固定ド偏向教育により和声感覚が乏しい人が多い(とされている…)
というのは知っておいてもいいと思います。



また、日本と海外の音大生について
日本は固定ド絶対音、海外は移動ド相対音が多いとか
和声感覚はどちらが点数高いか、など
比較実験調査までしたものがあってさらに驚きましたが、
(そんなことをわざわざ調査することに驚いたという意味)

音楽家としての本質には一切関係ないと個人的には思うので
あくまでも「音楽教育」に限定した話であり
教育現場における一つの意見として見ています。

なぜなら固定ドで育った素晴らしい音楽家、演奏家は国内だけでも多くいるからです。




度を越した固定ド絶対音全否定から
移動ド教育の普及活動をされている方も存在しますが、
中には一体それで何を成そうとされているのか目的不明なものもあります。

どちらにしても音楽教育の目的は最終的に
より優れた未来の音楽家を育てることであるはずだと思います。
(音楽家になる、ならないは個人の自由として)


そもそも、どちらが正しい間違っている
良い悪いとかいう話ではないのでは…?




今後、日本の音楽教育がどうなっていくかはわかりませんが
今現在、日本の音大芸大に進学希望の場合は
入試で求められることに応じるため
固定ドである方が有利、というか負担は少ないのは確かです。


こちらでは、音大志望でない方でも(非クラシック系歌手志望の方など)
ソルフェージュのレッスンにいらっしゃいます。

絶対音が無くても音を取れるようにするレッスンもしていますので、検討中の方は一度お問い合わせ下さい✳︎

千種区ピアノksmusicnc

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